名護市民は新基地建設No!  〜沖縄報告①

沖縄の名護市長選は、新基地建設反対の稲嶺市長が再選を果たしました。名護市民は、改めて辺野古への新基地建設No!の判断を下したことになります。基地のない平和な沖縄。アレン・ネルソンさんの切なる願いでした。
年末の仲井眞知事の「辺野古埋め立て承認」から名護市長選挙。揺れ動く沖縄の現状報告を掲載します。 まずは、年末報告です。ご一読ください。


<沖縄を返せ!>年末沖縄訪問報告
『即刻辞職し信を問えー民意に背く歴史的汚点』(琉球新報
『辞職し県民に信を問え』(沖縄タイムス
年末12月28日付の沖縄二大新聞は前日の仲井真知事の「辺野古埋め立て承認」発表を受けてほぼ同じ見出しの社説を掲げ、数面にわたる写真付きの抗議記事を掲載しました。三年前の選挙直前に看板を塗り替えて、「普天間飛行場の県外移設」の公約のもとに二期目の知事職を掠め取った仲井眞氏に対する県民多数の意見の率直な反映でありました。
前日午後の緊急集会には、降りしきる雨の中二千余の結集。その半数の人が5時閉館時刻間際まで、県庁内ホールに座り込んで、『屈しない』県民の決意表明の交流継続。数少ないヤマトンチュウとして、久しぶりに<沖縄を返せ>の合唱の輪に参加。
ダグラスラミスさんを発見― 初対面の挨拶をして、DVD登場の御礼を伝えました。「こんなに熱い集会は初めてです」と日本語が返ってきました。

そもそも今回の沖縄訪問は、宜野座映子さんから注文のDVD『九条をだきしめて』150枚販売のお役に立ちたいとの押しかけ旅行でした。22日11時那覇空港に到着して映子さんに電話。「迎えに行けないからモノレールで県庁前の座り込み用テントに来てほしい」との返事。以後一週間、怒りの島の人々と行動を共にすることになったのでした。

22日夜は沖縄国際大学のシンポジウム『“沖縄”はなぜ報道されないか?』に出席。「全国紙は政府の目線で沖縄を眺めている」とパネリスト。
年明けて宝塚の図書館で、年末28日の全国紙社説を見てその指摘の正しさを確認。
―『沖縄の負担を分かちあう 』(アサヒ)『日米同盟強化へ重要な前進だ!』(ヨミウリ)
『重い決断受け着工急げ』(サンケイ)と並ぶ中、辛うじて毎日新聞の『県民は
納得していない』が民主社会の木鐸の役割を保持。

23日辺野古浜―<座り込み3,536日>を引き継ぐ人たちのテント訪問。
Sさんの手書きビラ『NO BASE』(983号)「世論調査<埋立不承認64% 承認22%>」 
K氏のActions for Peaceful Seas and Skies「オバマ大統領へはがきを100万枚」を!
名護市長選挙の全戸ビラの配布行動に参加。

夜7時、名護市内の名桜大学における文化行事には、若い大学生から街の古老までを包む企画の深い配慮がうかがえました。― 北島角子の沖縄語一人芝居<=沖縄戦集団自決>をメインに、英和絵本朗読「六月の空」<=宮森小学校米軍機墜落>、日・英・沖縄語による憲法九条朗読、琉球舞踊。
年明け早々の市長選挙に<埋め立て反対>を貫く観客席の稲嶺進現市長が温かい拍手の中で紹介されていました。映子さんの教え子の大学教授に送られて石川の宿帰着午前様。
24、25日県庁前
合間に、瀬長亀次郎記念『不屈館』訪問。館保有のDVD「九条を抱きしめて」も上映。
26日午前 映子さんお孫さんの合唱コンクール発表会(全県本選会出場)。
午後 北島角子宅の花木植え替えのお手伝い(映子さんの細やかな気配りに感嘆)。
27日前述の県庁集会から高教組会館に直行、持参のコンビニ弁当を食べながらの懇談。
「(DVD紹介を主目的にした)平塚淳次郎さんを囲む集い」に恐縮。ここでは「組合として県立高校全校に配布」という報告あり。アレンさんを直接知らない若い人たちから多様な質問あり。特に「代々自民党の支持者の家庭だが、もう騙されない」と決意して県庁の集会に参加したという穏やかな青年の発言は今回の県民の嘆きと怒りを象徴。
二次会後、宿に帰着午前一時。我が家では半日行動が原則の老躯にはこたえました。

28日11時。今年最後の抗議集会。不屈の闘いの新たなる第一歩「名護市長選勝利!」

19時「『アレン奨学金の会沖縄』ベトナム訪問報告会」
高里鈴代(下記参照)、古賀徳子、宜野座映子、裕子さん以外は初対面の人々。報告内容は下記 大畑豊氏(初代ANネットワ−ク)通信参照されたし。
ベトナム旅行に参加された若い人たちが事務局を支えることになって、一人苦労されてきた村田氏も安心とのこと。アレン見舞い金の残金を沖縄に委託したまま放置した形になったことをお詫びしました。


アレンさんのご縁のみなさま、
大畑 豊


「アレン・ネルソン基金沖縄の会」の方々がアレン・ネルソン奨学金支給式に参加するためベトナム視察ツアーに行かれました。以下報告です。
詳細は下記ウェブサイトをご覧ください。写真も見られます。

http://alenokinawa.ti-da.net/e5660814.html
ベトナムに行ってきました! 2013年12月15日

11月22日〜27日に「アレン・ネルソン基金沖縄の会」(宜野座映子代表)と「ベトナム青葉奨学会沖縄委員会」(高里鈴代代表)のメンバー8人で、ベトナム視察ツアーに行ってきました。
ベトナム青葉奨学会沖縄委員会」は、長年ベトナムの就学困難な子どもたちを支援している団体です。> 「アレン・ネルソン奨学金」設立から現在まで、ベトナムにある「青葉奨学会」 と連携し、大きな役割を果たしています。

今回、私たちはアレン・ネルソン奨学金支給式に出席し、ベトナム側の関係者と意見交換を行いました。 支給式は、クアンナム省のタムキー市とクエソン郡の2ヵ所で行われました。 クアンナム省ベトナムの中部に位置し、ベトナム戦争中にアレンさんが駐留した地域です。
■ドンズー日本語学校のホームページより
http://aobaokinawa.ti-da.net/e5652909.html